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概要

14hint

 介護の現場といえば、女性が主力。しかし、あえて女性だけの組織は作らないという会社がある。「男性も女性も、同性に対しては自分の考え方を押し付けがちです。自分はこうやってきた、あなたはなぜできないのか、と」。まごころ介護サービスの増田正寿会長は、女性スタッフが多い施設には男性管理職を置くようにしている。感情のぶつかり合いを減らし、働きやすい職場を作るのに効果的だと考えるからだ。また、管理職には、部下の立場に立って話を聞くことを徹底して求めている。 同社の運営する、まごころの家*島田はデイサービス、ショートステイ、訪問介護などを提供する小規模多機能ホーム。スタッフ14名のうち女性は10名で、年齢は20代から60代までと幅広い。「他の施設でも働いた経験があるけれど、ここは居心地が良い」とパート職員の女性。なんでも言いやすい雰囲気があり、小さなトラブルでも管理職に伝わっていることが実感できると言う。聞いてもらえるとスッキリして、もっと頑張ろうと思えるそうだ。 マネージャーの鈴木啓祐さんも「とにかく聴くことを心がけている」と話す。何か問題が起きた時、改善点を判断するのはスタッフそれぞれの考えを丁寧に聴いてから。聴くことだけに徹する時もある。「大切なのは不満をためないことなんです。話しているうちにスタッフ自身が答えを見つけることも多い」。結婚を控え、勤務時間への不安から退職を申し出たスタッフとは何日もかけて話し合った。夜勤のない事業所への異動える側の状況を見て、1人にしわ寄せが行かないような気遣いもする。こうした結果、スタッフには助け合うという意識が強くなり、気持ちの余裕は利用客へのケアに表れた。「職員が笑顔でいればお客様も笑顔になるし、自然と集まって下さる。売上げに躍起になるよりも、かえって良い結果が出ます」と鈴木さんは言う。 職場環境は非金銭的報酬、が増田会長の持論。過去には現場の声をきっかけに正社員の時短勤務や登録型ヘルパーといった制度を作った。常に人材不足と言われる介護業界にあって、同社が事業拡大を続けている背景には「聴いて」「伝え返す」風土がある。「話を聞くこ変わるのは、女性だけではない~管理職の傾聴~会社概要株式会社まごころ介護サービス■代表者:代表取締役会長 増田 正寿■所在地:静岡市葵区黒金町61-5 中西ビル2F■創業:2000年11月■社員数:336名(うち女性289名)■事業内容:在宅介護サービス■HP:http://www.magokorokaigo.comふじのくに なでしこ企業100 宣言事業31『なでしこ通信』宣言企業インタビューヒント14 『なでしこ通信』宣言企業インタビュー記事(2015年2月~2016年1月発行)より抜粋まごころの家*島田にてを提案したところ、彼女は働き続けることを決めた。また、子どもの病気など、突発の事情があって休むスタッフには快くフォロー体制を組むようにした。支と=傾聴」は単なるコミュニケーションツールではない。企業を成長させる大きな要素にもなるのだ。鈴木啓祐マネージャーコこの企業がいすご!コ「感情労働」女性の職場に男性を配置介護職は「感情労働」と言われ、どんな場面でもコントロールされた感情で業務を行い、冷静ににこやかに人に接することが求められる仕事、非常にストレスを溜め込みやすい。女性が多い職場だからこそ、緩和剤になる傾聴力が高い男性管理職を配置している。小さなトラブルでも不満を溜め込む前に、とにかく傾聴することに徹するという男性管理職のスキルが凄い。