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概要

14hint

30 ふじのくに なでしこ企業100 宣言事業 焼津市のいちまる。創業明治元年という老舗の魚問屋であり、食品製造やエネルギー、住宅リフォームなどにも幅広く事業を展開している。中でも商標登録を持つ「スービット(空調理法)」食品が成長著しい、食品事業本部を訪ねた。パート従業員を含めると半数近くが女性だが、本部長の本多真取締役は「女性だから、というよりは、皆が個性を活かしやりがいを持って働けるように考えています」と話す。 業務部の永田有紀さんは事務部門で15年勤務した後、製造現場への異動を経験した。「不安ばかりでした。でも、結果的には良かった」。工場では原料の計量に立ち会い、手仕事で行っていたチェックをコンピュータ処理できるように改善した。事務で培ったスキルを活かしたのだ。現在はまた事務に戻ったが、以前は「単なる数字を打ち込むだけ」だった製品管理表が工場勤務を経て「理解できる」ようになった。現場に問い合わせる前に記入間違いに気づけるそうだ。 生産部で商品出荷に携わる増田賀奈さんも、2度の異動を経験した。缶詰工場から品質管理、そして出荷部門へ。抵抗はなかったと言う。「チャンスがあるならやってみようと思って」。現在はパート従業員をまとめる立場で、出荷スケジュールにミスが出ないよう工夫を重ねている。異動を経験したことで物事を複眼的に見る力がついたと感じることも多い。異動をプラスに変えた2人の経験談からはジョブ・ローテーションの持つ可能性が見えてくる。 「もちろん、1ヶ所にとどまって力を発先を見据えて人事計画を作っている。10年先のキャリアプランを本人に描かせることもあるそうだ。 同社の調理食品、「ブラ・ド・シェフ」は真空調理法ならではのやわらかな食感が特徴。今年は豚バラ角煮が介護食品コンクールの「弱い力で噛める食品」部門で審査委員長賞を受けた。これまでのユーザーであるレストラン、ホテルといった外食産業だけでなく、老人介護施設などからも注目を集めていると言う。今後、介護食品市場への進出に向けて女性を中心としたマーケティングや商品開発のチームを作ることも検討している。 型にはまらずチャレンジを続けていくという経営方針は、商品開発だけで『なでしこ通信』宣言企業インタビュージョブ・ローテーションで戦力アップ会社概要株式会社いちまる■代表者:代表取締役社長 松村 友吉■所在地:焼津市中港2-5-13■創業:1948年9月■社員数:145名(うち女性49名)■事業内容:食品製造、水産、エネルギー、      スポーツ事業■HP:http://www.ichimaru-grp.co.jpヒント13出荷作業中の増田さん(右) 「ブラ・ド・シェフ」のローストビーフ揮する社員もいます。働き方は画一化できるものではないので、1人1人と対話しながら考えていきます」と本多取締役。全員と半年ごとに面談し、最低でも3年なく、さらなる人材活用にも反映されていきそうだ。P:個人ごとの3年先のキャリアプランを人事計画へ上司と部下の半年ごとの評価フィードバック面談を実施している企業はあるだろう。しかし部下の将来についてお互いに話ができている上司と部下はどのくらいいるだろうか。3年先を見据えた一人ひとりのキャリアプランを人事計画へ反映させているというのが凄い。女性社員が異動を前向きに捉えることができるのは、会社都合の異動ではなく、能力開発や将来的なキャリアビジョンに基づいたジョブローテーションだと、日常の会話から自然と感じることができるからだろう。コこの企業がいすご!コ