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概要

14hint

 「女性だからと区別はしない。でもそれだけではダメなんです。」そう話すのは株式会社エンチョーの取締役、貫名信行人事部長。1939年に材木店として創業した同社は、今や県内外にホームセンターなど32店舗を展開、DIY業界のリーディングカンパニーとして知られている。工具、資材を中心に据え「男性の職場」と思われることもあるそうだが、実際はパート従業員を含めると約6割が女性。体力的な差が考慮される他は、業務に男女の区別はない。  「DIYが好き、という従業員が多い。言い換えれば、好きでないとできない」。取り扱う商品は多岐に渡るが、実際に使ってみた感想を含めて客にアドバイスを、と従業員が意欲的に勉強する風土がある。社内のDIYコンテストには1000点以上の応募があり、自分で床を張り替えた女性従業員もいたそうだ。 「最近は女性の感性をいかした売り場が成功している」と貫名部長。例えば、女性バイヤーが担当した文具売り場。これまでの「事務用品」というイメージを覆し、「おしゃれで面白い文具がある」と中高生が集まる売り場になった。また、同社が主催するDIY女子倶楽部には500人以上の会員がいて、イベントを中心に活動の場を広げている。 女性客の増加を背景に、経営陣には「女性管理職」を望む声が強い。 ところが、実際登用を試みると、思わぬ壁にぶつかった。日用品など、各部門のチーフとして活躍した女性でも、「副店長」となると尻込みしてしまう。全体を見渡す立場となると、女性では経験のだそうだ。 「女性管理職への配慮が足りませんでした。男性と全く同じ、ではうまくいかない」。しかし、この「違い」に気づいたことは失敗ではなかった。同社が一歩進んだ人材活用に踏み出すきっかけとなったからだ。現在は性差、ひいては個人差に配慮することでより多くの人材が活躍できると考え、体制整備を検討している。具体的には、女性副店長は複数の副店長がいる店舗に配属してバックアップしながら育成し、1人で仕事を抱え込まないように業務改善も目指す。実はこれらの課題が男女共通であることも見えてきた。今後の同社の取り組みは、女性だけでなく、男性にも会社概要株式会社 エンチョー■代表者:代表取締役社長 遠藤 健夫■所在地:富士市中央町2-12-12■創業:1939年5月■社員数:1269名(うち女性762名)■事業内容:ホームセンター■HP:http://www.encho.co.jp「違い」をいかした人材活用女性の登用が新たな「気づき」を生んだふじのくに なでしこ企業100 宣言事業29『なでしこ通信』宣言企業インタビューヒント12 『なでしこ通信』宣言企業インタビュー記事(2015年2月~2016年1月発行)より抜粋者の少ない資材などの分野も把握しなくてはならず、年上の男性に指示を出すことも多くなる。「荷が重い」「家庭と両立できないのでは」と悩んでしまう働きやすい職場が作られていくプロセスとなるに違いない。コこの企業がいすご!コ女性の管理職登用に再チャレンジ管理職として期待していた1人目の女性登用でうまくいかず「やっぱり女性は管理職に向いていない」と結論づけてしまう企業も少なくない。判断業務の経験量が圧倒的に少ない、未経験の業務範囲を任される、年上男性の部下を持つなど、ロールモデル不在の中で、すべてが未経験ゾーンで不安だらけ。周囲のフォローが足りないと潰れてしまうのは当然だと考え、1人目の登用を失敗と捉えず、経験を生かして再チャレンジしているのが凄い。