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概要

14hint

 静岡東海証券では、2011年から「全役職員の19時前退社」を励行している。当時の内山謙一社長(現会長)の発案で、社の規則とした。執行役員として制度化に関わった鈴木規泰総務部長によれば、周囲からは当初「そんな甘いことで大丈夫か」といった不安の声も聞かれたそうだ。しかし、社長通達が管理職にも意識を持たせ、全社的に浸透。今では数字的な成果も出てきていると言う。 「 仕事を家に持ち帰ることはありませんし、たいてい18時半までには帰宅します」そう話すのは本店営業部、入社3年目の鈴木沙織さん。主な仕事は顧客のサポートで、長期的な資産運用や投資を提案している。「初めて取引が成立した時は自分を信用してもらえた嬉しさでいっぱいでした」。金融商品のネット販売が広がりを見せる中、地元密着の証券会社ならではの対面販売できめ細かな対応を心がけている。とは言っても夕方以降の訪問を希望する顧客はほとんどいないため、遅くまで回っても成果は出ない。リフレッシュして次の日に備えた方が良いと考えている。今日はこう動く、と朝から1日の計画をたてるのが当たり前、効率的に仕事をする雰囲気が社内全体にある。 導入から5年目を迎え、鈴木部長は「評価」を次の課題に挙げている。早く帰ることだけが大切なのではない。時間内で仕上げた仕事の質はどうなのか。頑張った人が昇進できるよう、「正当に評価する」体制を整えることが必要だと話す。また、同社はワークライフバランスをて決められる。全社員になるべく残業をしない、という意識があるため、「帰りにくい」といった後ろめたさを感じることはあまりないそうだ。むしろ、時短勤務社員が時間のムダをなくす働きぶりで営業成績を上げ、他の社員に良い刺激となる例もあると言う。「子育てで大変でも、制度を上手に利用してなるべく働き続けてほしい」と鈴木部長。やむを得ず退職しても、3年以上の営業経験があればブランクの期間には関係なく復職できる、OG制度が整えられている。 「もっと色々な会社の勉強をして投資に役立てたい。育児や家事をしながら抜群の営業成績を残している先輩のようになりたい」。幾つもの夢を語る沙織さん。会社が人を育て、人が会社を成長「19時前退社」が意識を変えたタイムマネジメントの成果とは会社概要静岡東海証券株式会社■代表者:代表取締役社長 本多 克己■所在地:静岡市葵区本通1-2-13■創業:1944年9月■社員数:113名 (うち女性40名)■事業内容:第一種金融商品取引業■HP:http://www.shizuokatokai-sec.co.jpふじのくに なでしこ企業100 宣言事業27『なでしこ通信』宣言企業インタビューヒント10 『なでしこ通信』宣言企業インタビュー記事(2015年2月~2016年1月発行)より抜粋本店営業部 鈴木沙織さん重要視した柔軟な雇用体制にも取り組んでいる。時短勤務は実働6時間以上、30分単位で設定できるようになっており、出退勤時間は各人の都合にあわせさせる、そう感じさせる瞳の輝きだった。P:コこの企業がいすご!コトップダウンで早帰りを徹底した証券会社「証券会社=残業が当たり前」という風土を払拭させるべく、社長のトップダウンで19時以降は絶対仕事をさせない、と全社徹底させたのが凄い。3日、3週間、3ヶ月、習慣化させるには、3の倍数がミソだと聞いたことがある。ノー残業デーを設けていたはずなのになし崩しになっている企業は、トップダウンでまずは3ヶ月を目標にやってみると風土が変わるはず。