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概要

14hint

ふじのくに なでしこ企業100 宣言事業23 多能工化は、ものづくりの現場では比較的実施しやすい。自分の仕事の前後の工程を覚える、それを工場単位に広げて平準化するなど、製造業ではよく聞く話かもしれない。しかし当社の場合、これを事務職・技術職にも実施した。具体的には業務のマニュアル化、ジョブローテーション、部署の統合などである。マニュアル作成の結果として業務が誰にでもわかるようになり、新入社員や中途入社の社員を即戦力にできた。また、ジョブローテーション=異動が行われることにより、社員がキャリアアップに対し意識を高めるという効果もあった。さらに、業務を分担することで担当者に負担が集中することがなくなり、繁忙期の残業時間を短縮できた。 2015年現在、社員の平均年齢は46.6歳になり、世代の偏りがなくなってきた。ベテラン社員にしかできなかった仕事はマニュアルを作成して順次割り振り、シェアしている。仕事を「個」から「組織」へ、分担して進める体制になってきたと言えるのではないか。また、業務共有の過程で、複数人が同業務に関わると「私だけのやり方」だったものをオープンにすることができ、改善が進むという利点も見えてきた。 改革を始めた当時、抵抗感を示した社員もいたが、合理的に何が問題なのか、職場環境が変化するとどんなメリットがあるのか、丁寧に説明した。その後、自分の仕事をフォローしてくれる人ができて休みやすくなった、生産性が上がった等の成果が見られ、職場が活性化したため、女性社員が味方になってくれた。これで多能工化が一気に進んだのではないかと感じている。当社はもともと女性社員が多く、重要な戦力として活躍してくれていたが、今後は管理職にも登用していきたい。また、ヨーロッパなどへの海外進出も予定しており、消費者の視点を持った女性の商品開発にも期待している。松永 氏 2015年春、所属している品質保証部が商品開発部と統合、職域が拡大した。視野が広がり、自分の仕事が全体の流れの中で理解できたのがメリットではないか。また、以前は個人の裁量に任される業務が多かったが、マニュアルを作成し改良を続けた結果、誰かが突発でいないという状況が生まれても対応できるようになった。 現在は製品づくりに直接関わる、責任ある仕事にやりがいを感じており、今後もずっと働きたい。家庭との両立を考えると、ワークシェアリングで皆が補い合うことは働きやすさにつながっていると思う。業務共有のメリットと働きやすさ(松永氏)仕事は「個人」から「組織」へ(久野氏)働きやすい職場づくりは女性の活躍に直結(久野氏)2015年7月23日、12月9日「女性の戦力化 事例勉強会」より抜粋ワークシェアリング導入までの流れ●女性管理職登用今後の課題社員平均年齢46.6歳仕事は個から組織へ2010年合宿研修で業務洗い出し課題を可視化2011年多能工化へ業務マニュアル化ジョブローテーションなどに取り組む2015年機構改革商品開発と品質保証の2部署を統合2010年社員平均年齢51.1歳ベテラン、個々の力量に頼る業務内容