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概要

14hint

12 ふじのくに なでしこ企業100 宣言事業クローズアップ 企業の成長を握るのは 2人の会話から、和やかな会社の雰囲気が伝わってきた。 本橋社長は、先代の頃から大切にしてきたアットホームな風土をこれからも維持したいと考えている。例えば、人によっては名前で呼び、お互いの距離を縮めることを試みるなど、常にコミュニケーションの形を模索しているそうだ。従業員それぞれに寄り添い、気持ちを大事にしようと心がけていることが伺える。 こうした本橋社長の姿勢は、三輪さんの将来についての話からも感じられた。三輪さんは今年、結婚という大きな節目を迎える予定。彼女自身はこれからもずっと働きたいという意思を持っているが、住む場所が今よりも会社から遠くなるため勤務時間について不安を感じ、本橋社長に相談したと言う。「社員にあわせて制度の改善を図る」。これが本橋社長の答えだった。 10年ほど前、従業員の年齢層は40~60歳代が中心、パート従業員が多かった。このため、制度はあっても、産休や育休を取得し復帰した例が同社にはまだない。しかし、年齢層の偏らない採用を進めたこともあり、現在の平均年齢は30代後半。20代から60代までの従業員がいる。今後、家庭と育児、介護などとの両立を考える従業員はさらに増えると予想され、全員がそれぞれの生活環境にあった働き方ができるようにしたいと本橋社長は言う。そのためには従業員の変化によって、その時々で最も良い形を目指す、また、できるだけ長く働くことのできる環境作りが必要になるのだ。 「従業員の変化と共に会社も変化していきたい」が本橋社長の構想のひとつ。現在は「拵」シリーズの開発に若い社員が活躍するなど、社内には活気があふれている。このような新商品開発により、販売、営業、企画などといった業務が増えていけば、勤務体制も多様化できる。様々な家庭事情にも対応しやすくなるため、さらに働きやすい職場が作れるのではないかと考えている。社員に臨機応変な対応をしていくためにも、会社の成長は不可欠なのだ。 また、本橋社長は、業務内容においても個のライフステージに寄り添い、それぞれにキャリアプランを描こうとしている。アットホームな風土、密なコミュニケーションがあるからこそ、従業員の家庭環境や仕事への想いを理解でき、それをいかした配慮をする。今は伸びる時期だ、と見極めた従業員には年齢、経験に関わらずチャンスを与え、成長の後押しをする。商品開発を任せられた三輪さんも、入社当時と比べると、積極的に企画に取り組む、自発的に情報発信するなどの成長があったそうだ。「彼女が変わっていくのを見ることができて良かった」本橋社長の笑顔が印象的だった。テープ(細幅織物)は吉田町の地場産業であり、かつては多くの会社が細幅織物を作っていた。しかし、現在では地元でもそのことを知らない人が多い。そこで本橋テープは、地域の人にテープをもっと知ってもらおうと、地域イベントに積極的に参加している。また、トートバッグを始めとした「拵」シリーズは全て手編みで作るため、手作業で仕事をしてくれる人を必要とする。そこで、就労継続支援B型事業所のさがら作業所とコラボレーション商品を考案。高齢者や障がいのある人にも製作に携わってもらえるようにしている。多くの人が関わることでテープの認知度が高まると考える本橋社長。将来は多くの人に「テープ=細幅織物」と思ってもらえるようにしたいと語っていた。未来これから経営者と社員が3年後のありたい姿、会社のビジョン(目標)を、「新商品・新サービス」「従業員満足(ES)」「顧客満足(CS)」「社会貢献」の4つの視点で描きました。社員に寄り添う会社のドリームマップ